2007年06月28日

ホワイト・イズ・ダーティ―割り箸と環境と安全―

6月27日、「ニュース23」で割り箸の特集をしていた。今、自分で自分の箸を持ち歩き、割り箸を使わない「マイ箸運動」がひそかに広がり始めている。

ぼくは15年ほど前、割り箸の環境問題に注目し、何処に行くにも持ち歩ける箸、つまり「マイ箸」を開発して販売したことがある。しかもねじ込み式で短くコンパクトにしまえるもので、とてもオシャレなものだった。

先月友人に誘われ、最近「マイ箸運動」を展開しているイベントに参加。お土産にもらった箸が、何と同じねじ込み式の黒檀のとてもいい箸だった。懐かしさとうれしさで割り箸問題を再び考えるようになっていた。マイ箸イベント













ところでニュース23で言っていた内容はこうだ。

日本の割り箸の90%は中国から輸入されている。それも黒龍江省がほとんど。80ほどの工場があるらしい。理由は簡単、やはり「安さ」だ。中国での原価が1膳1円以下ということだ。

日本への輸出が増え、というか割り箸を使うのは日本ぐらいで(年間30億膳)、木の伐採が進みすぎ、にわかに森林破壊が問題になっているらしい。すでに森林伐採に関する規制も出来たということで、工場は工場で困っている。

そのため、今度は原料を竹に変えるようになってきた。そこでもう一つの問題が発生してきた。

それは竹をきれいな色、つまりできるだけ「白い色」にしないと日本では売れないという問題だ。そこで化学合成の漂白剤が多量に使われているらしい。工場の人は中国のガイドラインに従って使用しているとインタビューに答えていたが、専門家は残留しているといっていた。

その工場にある出荷用のダンボールには日本語で「自然素材」「化学物質は使用していません」という表示がある。それに対し、やはり工場の人は「この箱は日本の業者からこれに入れて出荷するようにと、日本から送られてきたものだ。われわれが作ったものではない」と言っていた。

なにやら、「ミートホープ」の偽装表示問題とも重なってくる。

そんなテレビを見ながらやはり15年ほど前のことを思い出した。当時、欧米の環境運動の中で使われるようななり、ぼくも随分使った言葉に「ホワイト・イズ・ダーティ」というものがある。

自然のなかに「純白」というものはなかなか存在しない。清潔さ、純潔を象徴する「純白」、それが「きたない」という。決して反語でも逆説でもない。食品にしても、繊維にしても「純白」というのはそもそも不自然ということだ。そんななかから「無漂白」という表現も随分使われた。食品では特に「無漂白レンコン」や「無漂白もやし」など、そして繊維では「生成りの綿」などが象徴的にとりあげられた。

つまり、割り箸まで「白」を求める日本人のメンタリティは、結果として様々な化学物質の多用につながり、相手国の環境汚染につながる。食品の場合はさらに安全性と引きかえになる。

ミートホープ問題で、ぼくは「消費のあり方が変わらなければ、変わらない問題もある」と書いた。

誰が、本当に「白い割り箸」を求めているか、自分も消費者という立場から考えてみる必要がある。箸1













マイ箸のイベントでいただいたねじ込み式の携帯箸。分解すると持ち運びに便利。素材は黒檀、白の対極の黒。

箸2












携帯箸をねじ込むとちゃんとした長さになる。使い心地のいい箸だ。



とりあえず、自分の箸を持ち歩いてみようか!   

food_trust at 19:27 │Comments(0)TrackBack(0)clip!コラム  | 環境問題

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